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イエスの福音への招き「マグダラのマリアは使徒たちの使徒」

2020年04月13日

復活の月曜日

2020年4月13日

第一朗読 使徒言行録2・14,22-32
福音朗読 マタイ28・8-15

 

わたしたちの信仰はナザレのイエスという人の復活という出来事によって成立しました。「使徒たちの宣教」でペトロが人々の前で話しているように、キリストの教会はこのイエスという人の復活という信仰によって成立し発展してきました。

この、イエスの復活を宣べ伝えた人が、復活の証人であります。「わたしたちは皆、そのことの証人です」とペトロが言っています。

その「わたしたち」の中には女性たちが含まれています。いや、そういうよりもまず、男性の弟子よりも女性のほうが先に証人となったのでした。

イエスの墓が空になっていることを最初に発見した人は、マグダラのマリアという人でありました。昨日の復活祭の福音が告げている通りです。男性ではなく女性の弟子であるマグダラのマリアという人が、朝早く、イエスの墓に詣でて、墓から石が取り除けてあるのを見ました。墓の中には、イエスの身体が見当たらなかったのです。そこで、彼女は、シモン・ペトロとイエスの愛しておられた弟子のところに行って、主の身体が見当たらないということを報告したのです。

お墓にイエスの身体がないと最初に発見した人はマグダラのマリア、そして、さらに、マグダラのマリアは、復活したイエスにお会いした最初の人であります。明日の福音は、彼女が復活したイエスに出会う、という場面であります。

ですから、お墓に詣でて、お墓にイエスの身体が無いことを発見した最初の人がマグダラのマリア、そして復活したイエスに会った最初の人もマグダラのマリアでした。彼女は、ペトロたちにそのことを報告しました。このマグダラのマリアの証言から、わたしたちの教会が始まったのです。

そこで、マグダラのマリアは「使徒たちの使徒」(意味は、使徒へ遣わされた使徒)とさえ呼ばれています。