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[コラム] 就任にあたり、皆さんへの挨拶とお願い

2019年05月01日

ペトロ 岡田 武夫 名誉大司教(本郷教会小教区管理者)

皆様、主のご復活おめでとうございます。

わたくしは4月21日の復活祭から本郷教会の小教区管理者に就任しました。どうかよろしくお願い致します。
すでに昨年9月より司祭館に居住させていただき、9月24日、さいたま教区管理者の退任にともない、本郷教会の協力司祭に任命して頂き、今日まで皆さんとご一緒に歩んでまいりました。これからは本郷教会での福音宣教と本郷教会の発展のために力を尽くします。

生まれは千葉県の市原市鶴舞というところです。高校卒後、大学生のときに東京で洗礼を受け、さらにイエズス会の司祭のご指導を受けてカトリック教会に転会しました。大学卒業後、会社で働いてから東京教区の司祭への道に入り1973年11月3日、白柳誠一大司教により司祭叙階を受けました。
本郷教会へは月一回、大司教の時に、関口のカテドラルから徒歩で往復し、レイ・ホールでの「カトリック教会の教え」の講義を担当させていただきました。本当に嬉しく楽しい一日でした。今度皆さんとご一緒に祈り、また学びの時を持つことが出来ますことを嬉しく思っています。

わたくしが最も強い関心を持っている課題は日本における宣教・福音化という課題です。わたくしは司祭叙階の時に、主イエスの復活の証人となるという使命を自分の使命として受け取り、皆さんとこの使命に邁進したいと考えて歩んでまいりました。日本における宣教・福音化の道は、なお厳しい現実の中に置かれています。司祭の高齢化と召命の減少は顕著であります。しかし、信者全員が自分の立場で、自分の場所で、自分の言葉で、自分の証しにより、主イエスを宣べ伝えることは十分に可能であると考えます。そのためご一緒に祈り、話し合い、学び合って参りましょう。

わたくしはそのためにもミサが非常に大切であると考えています。主日のミサ、日々のミサを大切にし、そこで主イエスと出会い、大きく、また力強い恵みをいただくことができます。ミサは、司祭が皆さんと出会う非常に大切な機会でもあります。ミサにおいて計画的に主イエスをより深く知ることができるよう、司式司祭として、具体的な学びの努力の試みを続けたいと願っています。また、できるだけ教会の祈りもご一緒に唱えたいと考えています。
主イエスの福音をどのような言葉で、どのような愛の実践によって、人々に伝え証しすることができるでしょうか。この課題を、日々皆さんとご一緒に遂行したいと念じています。

最後になりますがわたしのモットーとする聖書の言葉を記します。

「主に望みをおく人は新たな力を得
鷲のように翼を張って上る。」(イザヤ書40・31)

「あなたは存在するものすべてを愛し、
あなたがお造りになったものを何一つ嫌われない。・・・
命を愛される主よ、すべてはあなたのもの、
あなたはすべてをいとおしまれる。」(知恵の書11・24-26)

本郷教会会報『ケファ』308号 巻頭言より