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イエスの福音への招き 「誘惑と試練」

2019年03月12日

四旬節第一火曜日ミサ

2019年3月12日 本郷教会
第一朗読 イザヤ55・10-11
福音朗読 マタイ6・7-15

説教

今日の福音は「主の祈り」です。「主の祈り」はわたしたち信者が毎日唱えている、最も大切な祈りであります。
祈りは前半と後半に分けられます。後半の最後の祈願は、今日のマタイの福音では、
「わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください」
となっていまして、日々わたしたちが唱えている文言と少し違います。
「誘惑に遭わせず」のところをわたしたちは「誘惑に陥らせず」と唱えています。誘惑に出会っても誘惑に負けないようお守りください、と祈っているのです。
「誘惑」は「試練」とも翻訳できます。試練は誘惑とは違います。神は決してわたしたちを誘惑することはありません。(ヤコブの手紙1・13) 神はわたしたちを試練に遭わせてわたしたちを教育することはありますが罪に誘うことはありえません。誘惑は乱れた欲望の動きに同意するようそそのかす悪霊から来るのです。悪魔がわたしたちの欲望に働きかけて悪を行うよう誘惑します。その誘惑に同意すると罪に陥ることになります。
また、わたしたちは「悪からお救いください」と祈っていますが、「悪:」は「悪い者」つまり悪魔、悪霊と訳すことも可能であります。神は悪魔が人を誘惑することをゆるしていますが、誘惑に陥らないように、聖霊をわたしたちに与えてくださっています。このことを四旬節第一主日の福音がよく教えていると思います。

福音朗読  マタイによる福音書 6:7-15
(そのとき、イエスは弟子たちに言われた。)「あなたがたが祈るときは、異邦人のようにくどくどと述べてはならない。異邦人は、言葉数が多ければ、聞き入れられると思い込んでいる。彼らのまねをしてはならない。あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ。だから、こう祈りなさい。
『天におられるわたしたちの父よ、御名が崇められますように。御国が来ますように。御心が行われますように、天におけるように地の上にも。わたしたちに必要な糧を今日与えてください。わたしたちの負い目を赦してください、わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように。わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください。』
もし、人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦しになる。しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない。」

岡田武夫名誉大司教説教集ブログより転載しています。
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